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確率の"収束"と収支の分散

  1. 試行回数を増やすと確率は安定する
  2. 確率の"収束"
  3. 収支の分散
  4. 参考サイト

試行回数を増やすと確率は安定する

BIG 確率が p である独立試行を行ないます。

試行回数を増やしていくと

 実戦確率 = BIG 回数 / 試行回数

は、確率 p に近づいていきます。 ( 実戦確率 は 確率 p の値に"収束"している )


例としてシミュレーション結果をグラフにしてみました。
BIG確率 1/240.941 の試行を10000P行なった結果が下のグラフです。

img


試行回数を増やすほど、実戦確率は 1/240.941 に近づいていくのがわかります。


誤解しないでほしいのは、確率の"収束"というのは

 「 ハマったからこのあと出る! 」

のような、帳尻合わせ的なものではありません。

数千Pという短期スパンで見れば、引き弱、引き強、平均的に引けたなど様々ですが
それら短期スパンを膨大に集めて平均してみると、 期待値であるBIG確率に近づく、といったものです。

今、数千プレイほど打って引き弱だったからと言って、次の数千プレイがどうなるかはわかりません。


このページ内では、BIG確率が p である試行を繰り返し行なった時の

 実戦確率 = BIG 回数 / 試行回数

が、ある一定の範囲に収まった時のことを 「 確率が"収束"した 」 と、便宜上表記しています。

実際には
  • 収束するのには無限の試行が必要である
  • 確率 p 自体は常に一定なので「 確率が収束する 」という表記はおかしい
のですが、このフレーズが一般的に使われており、理解されやすいことから
敢えてこのように書きました。

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確率の"収束"

BIG 確率が p である試行において

 実戦確率 = BIG 回数 / 試行回数   とします。

試行回数を無限とするなら、実戦確率は確率 p に一致します。


しかし、無限回の試行というのは現実的ではありません。

そこで、実戦確率がある一定の範囲に収まったら
「 確率が"収束"した 」 と、ここではすることにします。


二項分布は、試行回数が大きいと正規分布で近似することができ、
M - 2SD 〜 M + 2SD の範囲に事象の95.45% が含まれます。
img
n : 試行回数
p : BIG 確率
M : 平均値 = np
SD: 標準偏差 = √(np(1-p))


ここで M - 2SD 〜 M + 2SD が

 M * 0.99 〜 M * 1.01

の範囲に収まった場合を 「 確率が"収束" 」 したとします。

p = 1/240.941 のBIG 確率なら、100人中 95.45人が
1/238.555 〜 1/243.375 の範囲に収まった場合です。
M + 2SD = 1.01 * M
2SD = 0.01M
2 * √(np(1-p)) = 0.01 * np
4 * np(1-p) = 0.01^2 * (np)^2
n = 40000 * (1-p)/p

1-p は 1 に近い値なので 1 とすると

n = 40000/p
p = 1/240.941 とすると、
n = 9637640 ( およそ 964万プレイ : 3.3年間毎日8000P )


また、 M - 2SD 〜 M + 2SD が M * 0.95 〜 M * 1.05 の範囲に収まった場合を
「 確率が"収束" 」 したとするなら、

( p = 1/240.941 のBIG 確率で、100人中 95.45人が
1/229.468 〜 1/253.622 の範囲に収まった場合 )

n = 1600/p

p = 1/240.941 とすると、
n = 385506 ( およそ 39万プレイ : 48日間毎日8000P )


ジャグラーにおいて、"収束"させるために必要なプレイ数を表にしてみた。

 95% で "収束"する確率の範囲
ジャグ設定 1 BIG 確率
p = 1/297.891
1/271 〜 1/331
11.9万P
1/284 〜 1/314
48万P
1/295 〜 1/301
1192万P
ジャグ設定 3 BIG 確率
p = 1/260.063
1/236 〜 1/289
10.4万P
1/248 〜 1/274
42万P
1/257 〜 1/263
1040万P
ジャグ設定 6 BIG 確率
p = 1/240.941
1/219 〜 1/268
9.6万P
1/230 〜 1/254
39万P
1/239 〜 1/243
964万P



次に、プレイ数を指定して、100人中95.45人が
どれほどの範囲の確率に収まるかを計算してみます。
( M + 2SD ) / n = ( np + 2 * √(np(1-p)) ) / n
( M - 2SD ) / n = ( np - 2 * √(np(1-p)) ) / n

の n, p に値を代入して計算するだけです。

 ジャグ設定1 BIG確率
p = 1/297.891
ジャグ設定3 BIG確率
p = 1/260.063
ジャグ設定6 BIG確率
p = 1/240.941
2000P1/168 〜 1/12981/151 〜 1/9281/142 〜 1/784
5000P1/200 〜 1/5811/179 〜 1/4771/168 〜 1/429
8000P1/215 〜 1/4851/191 〜 1/4061/178 〜 1/369
10000P1/222 〜 1/4551/198 〜 1/3841/184 〜 1/349
20000P1/240 〜 1/3941/212 〜 1/3371/198 〜 1/309
50000P1/258 〜 1/3521/227 〜 1/3041/212 〜 1/280
10万P1/268 〜 1/3341/236 〜 1/2891/219 〜 1/267
30万P1/280 〜 1/3181/246 〜 1/2761/228 〜 1/255
50万P1/284 〜 1/3131/249 〜 1/2721/231 〜 1/252
100万P1/288 〜 1/3091/252 〜 1/2691/234 〜 1/249
500万P1/293 〜 1/3031/256 〜 1/2641/238 〜 1/244
1000万P1/295 〜 1/3011/257 〜 1/2631/239 〜 1/243
3000万P1/296 〜 1/3001/259 〜 1/2621/240 〜 1/242


8000P (丸一日ぶん回し)ほどでは、設定1の引き弱で 1/485 。設定6 の引き弱で 1/369。

データからどのくらいの設定だったのかなあと推測するにしても、
100万プレイ( 4ヶ月間毎日8000P )は欲しいところですね。

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収支の分散

試行回数を増やすと確率は"収束"するのに対して、
収支は期待収支の周りに広く分散してしまいます。

簡単な例を出してみます。

ジャグラーの設定6 ( BIG 確率 1/240.941 ) を二人が 8000P 打ちました。

 BIG 回数BIG 確率( 実戦値 )
A 氏39回1/205.128
B 氏29回1/275.862

A 氏は引き強、B 氏は引き弱でした。
二人の間にはBIG10回分の差がつきました。
BIG1回 385枚 とすると、 10 * 385 * 20 = 77000円の差がついてしまいました。

さて、この後も二人は設定6を掴みつづけ、 設定6をトータルで100万プレイ打ちました。

 BIG 回数BIG 確率( 実戦値 )
A 氏4237回1/236.016
B 氏4122回1/242.601


さすがに100万プレイも打つと、理論値であるBIG 確率 1/240.941 にかなり近づきました。
A氏 は 1/236、B氏は1/243 のBIG確率 ( 実戦値 )です。
しかし二人には BIG 115回分 = 115 * 385 * 20 = 885500円の差がついてしまっています。


さらに二人は設定6を奪いつづけ、 設定6をトータルで1000万プレイ打ちました。

 BIG 回数BIG 確率( 実戦値 )
A 氏41810回1/239.177
B 氏41485回1/241.051


A氏 は 1/239、B氏は1/241 のBIG確率 ( 実戦値 )です。
しかし二人には BIG 325回分 = 325 * 385 * 20 = 2502500円の差がついてしまっています。
新車が買えるくらい差がつきました。

二人のBIG確率(実戦値)は"収束"しているのに、収支は分散しています。


なぜ収支は分散するのか。
1/240.941 のBIG確率で、8000P20万P の確率分布のグラフをを見てみます。

グラフ img img
M-2SD21.703 (1/368.612)772.576 (1/258.874)
平均値33.203 (1/240.942)830.079 (1/240.941)
M+2SD44.704 (1/178.955)887.581 (1/225.332)

試行回数を大きくすると、グラフの山は低くなり、また左右に幅広く分布するようになります。
また、引き強の人と引き弱の人との間で、BIG確率(実戦値)の差は小さくなりますが、BIG回数の差は大きくなります。

BIG回数の差が大きくなれば、収支の差も大きくなります。
確率は"収束"するが、収支は分散する、ということです。


「ということは、結局パチスロなんて引きじゃん。」
となりそうですが、


1/297.891 (GOジャグSP 設定 1 の BIG 確率) と 1/240.941 (GOジャグSP 設定 6 の BIG 確率)
の20万プレイのグラフを出してみました。
グラフ img
BIG確率1/297.8911/240.941
M-2SD619.651 (1/322.762)772.576 (1/258.874)
平均値671.386 (1/297.891)830.079 (1/240.941)
M+2SD723.122 (1/276.579)887.581 (1/225.332)


20万プレイという試行回数では、

 (設定1 M+2SD のBIG回数) <設定6 M-2SD のBIG回数)

となっています。
低設定の超引き強よりも高設定の超引き弱の方が、多くBIG を引いてるわけです。

結局のところ長い目で見れば、収支は引きよりも設定に依存するということで。

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参考サイト

ボーダー理論の甘い罠

 ボーダー理論、ボーダーラインを中心にパチンコを数学的に考察するサイト
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